Alfresco Process Services（APS）のフォーム機能では、
静的なフォームの作成だけではなく、動的なフォームの作成も可能です。

例えば、申請フォームなどを作成する際に、ユーザが回答した内容に合わせて、
フォームの入力項目を変更したいといった場面があると思います。

この場合、静的なフォームにしか対応していないと、
2つのフォームを作成し、条件に従ってさらに画面が増えて、ユーザに入力を求めるといった
作りとなってしまい、ユーザビリティが極端に落ちる可能性があります。

Alfresco Process Services（APS）では、
そういったワークフローの作成および利用における煩わしさを解消することができます。

例えば、以下のフォームを見てみましょう。

「次月に、現場変更はありますか？」

というプルダウン式の選択フォームがありますが、
ここでユーザが「はい」を選択した場合と、「いいえ」を選択した場合で
フォームの形式が変わっているのが分かると思います。

画像を見比べると分かるとおり、ユーザが「次月に、現場変更はありますか？」で
「いいえ」を選択した場合は、「現場変更申請概要入力欄」が消えています。

この時、本来必須入力のはずの現場参画日などの入力フォームは、必須ではなくなっています。

では、実際にAlfresco Process Services（APS）で、
動的にフォームを非表示にする方法を見ていきましょう。

まず、動的に表示／非表示を切り替えたいフォームの編集ボタン（鉛筆マーク）を選択します。

編集ボタンを選択すると、以下のようなポップアップ画面が表示されます。

上記の画面で、「必須」チェックがONになっていることを確認します。
※尚、対象の入力フォームを必須にせず、表示／非表示を切り替えたいだけであれば、
こちらはOFFでも大丈夫です。

必須チェックの選択が完了したら、「表示」タブを選択します。
「表示」タブを選択すると、以下のような画面が表示されます。

この「依存先」テーブルに、「依存先」となるフォームとその値を選択します。

今回の例であれば、「次月に、現場変更はありますか？」の項目が、
「1：はい」であることが指定する条件となります。

画像にあるように、対象のフォームと表示する場合の条件となる値を指定します。
これを各フォームに適用することで、特定の条件のみフォーム入力を必須とすることができます。

尚、Alfresco Process Services（APS）では、
ワークフロー上に登場するフォームの項目や変数などを、
プルダウン上で選択することができるため、条件を指定するのがとても便利です。

また、今回の例では取り上げておりませんが、
画像にある「＋」「↑」「↓」ボタンを利用して、
複数条件の指定や、条件の優先順位などを指定することも可能です。